香り立つ蕎麦は、こだわりの自家製。クラフトビールで“蕎麦屋飲み”の新境地も開拓

グルメ

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定番だけでなく、趣向を凝らしたアレンジ蕎麦が味わえる「伊駒」は、近鉄生駒駅直結の
「グリーンヒルいこま」にあり、明るく清潔感のある空間が印象的。「普段使い感覚で、気
軽に楽しんでほしい」と顧客目線のメニュー開発に邁進し、人気を集めています。一品料
理も豊富で、食事はもちろん「蕎麦屋飲み」に気を張らずトライできるのも、お酒好きには
うれしいポイントです。

〈店舗情報〉
伊駒(いこま)
奈良県生駒市元町1-13-1 グリーンヒルいこま3F
☎︎ 0743-74-5070
営業時間
ランチ:11:00 – 15:00
ディナー:17:00 – 21:00
定休日:木曜日
2024年9月18日時点の情報です

定番の「盛り蕎麦」。取材時に提供していた蕎麦には、京都産のそば粉が使用されていました

国産そば粉、店内製麺だからこそ出せる香り

お店の看板役者である蕎麦には、国産のそば粉を使用しています。特にこだわっているのは香りの良さ。仕入れ先と相談しながら、そのとき一番と思える産地のものを厳選しています。店内には製麺機を設置。その日に打ったものを調理します。通常は、しなやかでのどごしが良い「二八蕎麦」を提供していますが、より香りが強い「十割蕎麦」も、数量限定で用意しています。

盛り蕎麦、かけ蕎麦をはじめとした王道メニューのほか、季節限定の蕎麦を常時2種類そろえています。ひとつは、旬の食材で季節を感じさせてくれる和風アレンジ。もう一方は「つけ汁蕎麦」など話題性を盛り込んだ創作蕎麦。「蕎麦の可能性を感じてもらい、飽きずに楽しんでほしい」と、内容を定期的に入れ替えています。またランチタイムも、蕎麦と定食だけでなく一品料理を提供。お客さんの過ごし方もさまざまで、1人で訪れるお客さんも少なくないそうです。

黄金比を追求し完成させた「鯖棒寿し」

伊勢志摩を中心に、各地から仕入れる新鮮な海の幸も人気があります。その中でも、店長の福岡正志さんが「蕎麦と一緒に、ぜひ召し上がっていただきたい」と強く推しているのが「鯖棒寿し」です。新鮮な国産サバを店内で酢締め。ガリ、ごま、大葉を混ぜ込んだシャリと合わせてあります。

生蕎麦と鯖棒寿しは持ち帰りでき、お土産としても喜ばれています

年齢層が幅広い常連客の中には、お酒に一家言ある人も少なくないそう。そこで「定番から“変化球”まで、いつでも新しい出会いを届けたい」と、日本酒は1本単位で仕入れ、頻繁に入れ替えを行っています。

リクエストに応じて、料理とのペアリングも提案しているそうです

同系列で奈良市内に拠点を構える醸造所「ヤマトブリュワリー」と提携し、クラフトビールも4銘柄を取り揃えています。「蕎麦×クラフトビールの可能性は、私たちも探っている最中。お客さんと一緒にあれこれ話しながら考えていきたい」と福岡さんは楽しそうに話します。

香り高い蕎麦には、すっきりとした味わいの「セゾン」を。ロゴ入りグラスに注ぐと気分も高まります

昼夜問わず活気あふれる伊駒は、実は2年前に居酒屋からリニューアルを果たした気鋭の新店。それまでのノウハウを生かしつつ「門戸を広げて、より多くのお客さんと出会おう!」とお店づくりに取り組みました。

「観光の団体さまも、ひとりでしっぽりも大歓迎です」と話す福岡さん

その狙い通り、普段の食事から親族の集まりまで、利用シーンは多様に。一方で、ホスピタリティを感じられる接客には、以前からのファンも多いようです。福岡さんは「蕎麦屋ですが敷居が高いと感じない、丁寧で気さくなおもてなしができれば」と決意を新たにした様子でした。

〈店舗情報〉
伊駒(いこま)
奈良県生駒市元町1-13-1 グリーンヒルいこま3F
☎︎ 0743-74-5070
営業時間
ランチ:11:00 – 15:00
ディナー:17:00 – 21:00
定休日:木曜日
2024年9月18日時点の情報です

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