名店仕込みの技で、ジャンルの垣根を越える。旬と“医食同源”を一皿に込めるリストランテ
グルメ
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生駒駅の南口を出て、ケーブルカー乗り場へと続く商業ビル。その一角に、ガラス張りの開放的なドーナツ&コーヒースタンド「IKOMA GOURMET STAND DONUTS SHOP」があります。ふわっと軽くて、甘すぎない。何個でも食べられてしまう――そんなドーナツを届けたくて、この場所が生まれました。

東生駒で5年以上愛されてきたカフェレストラン「IKOMA GOURMET STAND」。自家製の生パスタやドーナツなど幅広いメニューを提供してきましたが、ドーナツを目当てに来てくださるお客さんも多く、「もっとドーナツに集中できる場所を作りたい」という想いから、2号店としてドーナツ専門店がオープンしました。
IKOMA GOURMET STANDを旗艦店としながら、そこから少しずつ派生していく。同じようなお店を増やすのではなく、それぞれに役割と個性を持たせていくのが、このブランドの考え方なのだそうです。

IKOMA GOURMET STANDのドーナツは、一口食べると驚くほど軽いんです。重たいドーナツが多い中で、「食べきれるドーナツ」を目指しているとのこと。
実はオーナーさん、甘いものがそこまで得意ではないらしく、「だからこそ自分たちが心から美味しいと思えるものを作りたい。」と考えてドーナツを構築されたそうです。試行錯誤を繰り返し生まれたドーナツは「甘さ」だけではなく素材の味わい、食感、どれをとっても納得の美味しさでした。なるほどこれまでのドーナツが「重い」という表現がわかった気がします。

あの軽さの秘密は、小麦の配合と独自の発酵工程にあるそうです。試行錯誤を重ねてたどり着いた製法は、一般的なドーナツとはかなり異なるのだとか。
素材にも一切の妥協がありません。小麦も卵も産地を固定し、卵はグラム単位で計量されています。供給が不安定な時期にも対応できるよう、味の近い別の生産者さんからも調達できるルートを確保しているそうです。
毎朝、スタッフの方が発酵状態を写真やデータで共有し、仕上がりを丁寧に確認。温度や時間もすべてデータ化して、品質にブレが出ないよう細やかな管理を続けていらっしゃいます。


店内の設計や改装は、自分たちの手で一つひとつ作り上げてきたそうです。キッチンカウンターの設置や水回りの整備、空間の質を高めるための工夫。お客さんに心地よく過ごしていただくために、オペレーションも空間も少しずつ磨き続けていらっしゃいます。
IKOMA GOURMET STANDに一貫しているのは、「郊外だからこそ、都会に負けないクオリティで」という姿勢です。
郊外でも面白いお店が増えて、お客さんが足を運んでくれる。そのことを証明したい。そして、それを見た誰かが「自分もやってみよう」と思ってくれたら――そんな想いが、このお店のすべてに込められています。
ケーブルカー商店街をもっと面白い場所に。この通りを歩くだけでわくわくするような、そんな景色をつくりたい――その想いが、IKOMA GOURMET STANDのドーナツ一つひとつに込められています。

取材を通じて印象に残ったのは、ものづくりへの静かな情熱でした。派手な言葉ではなく、日々のお仕事の中で品質を積み重ねていく。その丁寧な姿勢が、IKOMA GOURMET STANDというブランドへの信頼を築いてきたのだと感じました。グリーンヒル生駒に立ち寄られる機会がありましたら、ぜひ一度、ふわっと軽いドーナツを手に取ってみてください。きっと、その軽さにちょっと驚かれると思います。